地滑り対策工事で街を守り、
道路工事で生活を豊かに。
当社が現在行っている主な施工として「地滑り対策工事」と「道路工事」を行っています。
地滑り対策工事とは、山の法面をコンクリートなどで補強し発生を防止しています。地すべりが発生すると一般的に移動土塊量が大きいため、甚大な被害が想定されます。そのような悲劇が起きないように、日々施工に励んでおります。
道路工事では主に拡幅工事と呼ばれる道路の拡張工事を主に行っています。道が広がると交通の便がよくなり、生活も豊かになるもの。
私たちはみなさまの生活を、見えないところで日々支え続けています。
地すべり対策工事の種類
地すべり対策工事は大きく分類すると2種類の施工法に分けられます。
一つは【抑制工】と呼ばれ、地すべりやがけ崩れの原因になりうる要因を取り除きます。山の内部には水が循環し、山は常に動いています。地形や地下水などの自然条件を調整し地すべりを抑止します。
もう一つは【抑止工】と呼ばれる、山の法面に対して土を取り除き(排土)必要な面には盛り土を行い、必要に応じて杭を打つ「杭工」、アンカーを打ち山を補強する「アンカー工」があります。
抑制工 - ボーリング工
水平よりやや上向きにボーリング孔と呼ばれる「穴」を空け、中に管を挿入しそこから地下水を排出する施工法です。山は生きており、日々大きく動き、私たち人間の体内に血液が流れているのと同じく山の内部にも水が循環しています。
周辺の地形や地質、帯水層の調査、地下水の流動層を推定し、穴の位置や本数などを決定し施工を行います。
抑制工 - 集水井工
地すべり対策面に対して集中的に地下水を集水する場合やボーリング工の延長が長くなりすぎてしまう時には集水井と呼ばれる「井戸」を採掘し、そこから地下水を排出する施工法です。
井戸の中から横方向へ穴を彫り、地下水の水位・水圧を低下させ地すべりの発生を抑制します。
抑制工 - 排水トンネル工
上記のボーリング工、集水井工では効果が薄くなるほど地すべりの規模が大きい施工場所や地すべりが発生しうる移動層が大きい場合に施工されます。
排水トンネル工は山の内部にトンネルを堀り、山の各所にボーリング工と集水工を施工し地下水を集め効率的に排水し地すべりを抑制します。
それぞれの抑制工では対策効果を持続するために定期的な保守・メンテナンスが欠かせません。
抑止工 - 杭工
地すべり対策面に対しブロックを貫くよう、硬い地盤まで杭を打ち込み地すべりの滑動を抑える工法です。一般的には鋼管杭工法を用いますが、規模が大きな場合は深礎杭と呼ばれるコンクリートで杭を施工します。
抑止工 - アンカー工
地すべり面にアンカーを打ち込み、対策ブロック(鋼材)を貫くように穴を空け山の法面に縫い付けるように施工する地すべり対策工事です。この施工法の特徴として、仕上がり面にはアンカーが出っ張っている事が確認できます。
抑止工 - 排土・押さえ盛り土工
排土工とは地すべり対策面に対し、主に山の上部の荷重になっている土を除去し地すべりの滑動を低減させます。
押さえ盛り土工は山の下面に土を盛り、地すべり滑動力に抵抗する力を増大させるものです。どちらの施工法も地下水には細心の注意を図る必要があり、水の出口が塞がれる事によって地すべりを誘発する事がないか十分な調査を行う事が肝心です。
道路・道路拡幅工事
一般的に土木工事というと道路に対する施工をイメージされる事も多いかと思います。道路拡幅工事とはその名の通り、道路を広げる施工を行います。
山道に対して行う場合、崖面を広げる必要があるため崖面に対しての施工も必要となります。山も地面も常に動いているため、また山面からの圧力に耐えるために道路の下には柔らかいウレタン素材を充填することもあります。
狭い道は事故の下。道を広げ、安全性を高めみなさまの生活を豊かにします。